「本当の自分」の本質とは、「存在」「気づき」「条件づけられていない意識」と呼んでもいいでしょう。古代の教えにおいては、それは、「人間の中のキリスト」、あるいは、仏性(仏陀の性質)と呼ばれています。思考がつくる小さな「わたし」が、自分の知るすべてであり、その小さき自己が人生を動かすエンジンであるかぎり、人間は、自分自身を含め、すべての人に苦しみをもたらします。けれども、条件づけのない意識の次元にいたることで、あなたは自分自身を、さらにはこの世界を、苦しみから救うことになるのです。この次元を経験することなしには、「愛」「喜び」「創造性の発揮」「永続的な心の平安」は、人生に訪れることはありません。もしもあなたが、常にとまではいかなくても、ときとして、心に浮かぶ思考をたんなる思考としてやり過ごすことができているなら、さらには、心理的、あるいは感情的なリアクションのパターンが起こったときに、それとして客観視することができているなら、思考や感情が誕生する意識次元、いいかえるなら、あなたの人生のすべてを包含する、時間のない内なる空間に、すでに足を踏み入れているのです。思考の流れは、いとも簡単にあなたを呑み込んでしまえるほど、莫大なパワーをもっています。あらゆる思考は、まるで一大事であるかのように装っています。思考はあなたの全意識を奪ってしまおうと、常に虎視眈々なのです。そこで、みなさんに、これまでにない、スピリチュアルな習慣を提案します。それは、「心に浮かぶ思考を、あまり真剣に受け止めないこと」です。人間というものは、なんとあっけなく、観念という名の「檻」に、はまってしまうのでしょうか。